記憶力

「記憶力が悪い」という言い方があります。
そして、一般的に「記憶力が悪い」=「頭が良くない」という風に連想するケースが少なくないように思います。

ところで「記憶力が悪い」のは本当に「頭が良くない」のでしょうか?
ここでは専門的な難しい話をするつもりはないのですが、私は「頭」というハードの問題ではなく「意識」というソフトの問題も大きいような気がしています。
つまり、「記憶」というのはそもそも持っているキャパシティ(収容力)よりも「意思」の方が重要なのではないかと思うのです。

それを私の経験則上痛切に感じたことがあります。
私は一般的には進学校と言われる高校に入学しましたが、中学校時代に特別成績が上位だったわけではありません。
ただ、授業は真面目に受けていましたし、何より私は綺麗にノートを取るのにこだわっていました。
綺麗に線を引いて、綺麗に字を書いて、何色ものマーカーで色を使い分け、見た目はカラーの参考書並みです。
学校で授業の記録を取るときも、家で参考書で勉強するときもこんな感じでした。
ところが、どんなに一生懸命綺麗なノートを作っても、そしてそれを試験前に見直ししてもそれが成績向上にはつながりません。
どうしてかな・・・と何気に考えていたら、これまでやっていたのは単なる自己満足に過ぎないのではないかと気づきました。

それから、ノートを綺麗に作るのではなく、ノートに書いたことを「覚える」という行為に集中して勉強をするようにしました。
すると、急に知識が頭に入ってくるようになり、成績が格段に上がったのです。

もう一つあります。
私は中学校のときには英語が苦手でした。
高校になっても、苦手意識からかますます英語の点数がよくなくなって、全体の足を引っ張っていました。
受験科目に英語が必須だった私は、なんとか克服しなくてはと思い、高校3年生のときに強引に苦手意識を外に追いやって、約2ヶ月間英語だけを楽しんで集中して勉強しました。
すると、模試の偏差値が10以上もあがったのです。

つまり、「記憶」のキャパシティは、人によってそれほど大きな差があるものではなく、記憶しようとする意思が重要で、それには「目標」や「興味」が大きな影響を及ぼしますし、また「集中」度合いによっても大きく左右される、のだと思います。