国産牛と和牛

昨夜は家の近くのお店に「しゃぶしゃぶ」を食べに行ったのですが、お腹が空いていたのでメニューもろくに見ずにコースでお願いと頼んだ後に、きちんとメニューを見たら、通常の牛のコース以外に国産牛コースというのがあって、結局それに変更してもらいました。でも国産牛だからといって、ほとんど気休めでしかないことを皆さんご存知でしょうか?一時期狂牛病騒ぎがあったので、あのときにあらためて学習された方も多いかも知れません。
国産牛は直訳すると「日本国内で飼育された牛」なのですが、裏に公正取引委員会が定めた細則があり、外国産の牛でも日本で3ヶ月以上飼育されたものは国産牛と言われるのです。極端なことを言えば牛を殺した場所が日本であれば国産牛ということです。どうしてこんな紛らわしい表記があり得るのか甚だ疑問ですが、それがまかり通っています。なので国産牛には、海外から輸入されたホルスタインなどの乳用も含まれており、これらはそもそも肉用ではないので、おいしくないし、安全とも言えない、ということになります。
これに対して和牛という表記がありますが、これは産地とは全く関係のない「品種」の名前であり、公正競争規約というもので表示の内容が定められていて、黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種のみが和牛と言っていいことになっているそうです。ちなみに、神戸牛、松坂牛、米沢牛などは黒毛和種で、正真正銘の和牛になります。
ところが他に「輸入和牛」なるものが存在するのです。これは平成10年から輸入されている牛肉で、肉自体(つまり品種)は和牛なのですが、海外で飼育されて輸入されたものだそうです。そういえば、コンビニで黒毛牛弁当なるものが売っていましたが、あれは和牛と思わせるための工夫で、実際には外国産だそうです。
いずれにしても、和牛であれば、販売する側は当然それをアピールしたいでしょうから、国産牛とは表示せずに、和牛と表示するでしょう。逆に国産牛という表示だけだったら、ホルスタインやそれらとの雑種と考えていいかも知れません。
もっとも私自身は牛肉であれば何でも好きなので、米国産だろうかオーストラリア産だろうかあまり気にしないで食べてしまいます。逆に高級過ぎる和牛は、脂がのりすぎていて苦手なときもあります。
ただ、味はおいておいたとしても、消費者のことを考えて表記や言い方は分かりやすくしてもらいたいものです。